ただいま、
大工修行中。
大工さんに、
「天井は本当に(私が)やるかどうか分からなかった。今までDIYを手伝った人たちはできなかった。
やったとしたら、
弟子一号ですよ。」
といわれました。
本職には、もちろん及びませんが、「手元」といって、用意したり掃除したりする助手としてなら働けるんじゃないか、という話でした。
ありがたいことです。
(とはいえ、もちろん今更大工になることはないと思います。
DIYのお手伝いぐらいはあるとしても。
自分の実力はそれなりにわかりますし、今まで長年やってきたこともありますし。
今後は、自分の本職をちゃんと極めたい)
木工作業、かなり下手ながらもやってます。
少しずつ、経験値を積み、ゆっくりゆっくり上達している、と自分では思います。
これで
水平をとる意味もわかってきました。
(最初は意味不明でした。
水平でなくてもちょっと曲がっててもいいのでは?と思っていたのです。
でもすべてが曲がっていると、居心地が悪いそうです。
それに綺麗さを求めるのです。さすが本職の大工さん。
なので、私もせっかくなので、真っ直ぐを目指すことにしました。
天井は1cm以内、床は6mm以内のずれが目標でと言われているので、なかなか相当真っ直ぐです。)
丸鋸で斜め切り、のみで削ったりも教えていただき、すこし出来るようになってきました。

(天井と梁の写真。 梁と梁の間の斜め切りの下の方は大工さん。)
削りすぎて失敗したところは、木片を入れて
なんとなく誤魔化したりなんかもしてます(ここは自己流)。

(天井の枠の後ろが空洞になってしまうので、さらに板をはった部分)
(白いのは、土壁に漆喰を混ぜて落ちないようにぬった部分。)
でこぼこで
曲線の多い古民家で、まっすぐのものを入れることは、ずいぶん面倒なことをしなくてはいけないということも学びました。
細かさに、ちょっと
呆然としたり、ちょっぴり投げ出したくならないこともないのですが、もともと、私、細かくて面倒くさい仕事には定評がある方だったので、そんな自分を信じてやって、やってみるとどうにか出来ているという感じです。
うまくいかないところは、最後パテなどで埋めるなりして、下手でも最後までやり遂げたいと思います。
実は、今回、こうやって超素人ながらも、DIYさせてもらっているのは、ひとえに
大工さんのお陰なのです。
来てもらっている大工さんが、かつて一緒に仕事した人で
トップクラスの優しく威張らなく親切な方なのです。
私も見習って、初心者にこんなに親切にしてあげれる人になりたいと思うような人なのです。
だからこうやって、ものすごい遅く、うまくない木工でも許されるんだとも思っています。
大工さんに初めて会った時に、すごく相談にのってもらえたから、
「この人と一緒なら右も左もわからない私でもDIYできるかもしれない!」
と思いました。
(友人曰く、熱心にスカウトしているように見えたとか)
それがきっかけで、仕事を頼んだのですが、
本当に頼んで良かったです。
多分、他の大工さんなら、すごく怒られて萎縮していただろうなと感じます。
職人の世界は厳しいでしょうから。
大工仕事は、力仕事で荒っぽいと思いきや、作業的には
繊細で、細かな技術を求められるのだなと感じています。
両方兼ね備えるのは、そりゃあ長い修行が必要だろう、と。
厳しい人になっていくだろうと。
私の中のステレオタイプな大工さんのイメージは、
頑固一徹ですぐ怒鳴って怖い。
頼んでも、頑固に自己主張され、こっちが絶対負ける。
変わったことは、拒絶される。
だから、頼みたくても、普通と違うことは頼めない・・・。
でも、今の大工さんは、全然全然違って、何でも相談できる。
むしろ、
斬新なことまで教えてくれる。
技術的にすごい人たちは沢山いると思うのですが、優しく、丁寧、親切、柔軟性がある、出し惜しみしない、なんて長所がある大工さんって、
稀なのでは?
私は、下手でも
「最初は普通ですよ。よくやっていますよ」
と
励ましてもらってさえいるのです。
仕事で褒められるって、それも出来なくても褒められるって、滅多にないことですよね?
(頑張って当たり前、頑張っても頑張っても突き上げられる、なんてこともあるくらいですよねー? 働く皆さん!)
一緒に働くのは、処理能力が高い人より、優しく穏やかな人が一番なのかも。
特に力仕事系で、これは、ありそうであまりない、
文字通り有難いことだと思っています。
楽しく作業できているのは、実は絶対的に、今頼んでいる大工さんのお陰様だと
感謝感謝なのです。